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2026.07.20

NMN点滴を受ける前に知っておきたい、デメリット・注意点・向いていない人

NMN点滴は、メリットばかりが語られがちです。しかし、納得して受けていただくためには、注意点や向いていない方についても正直にお伝えすべきだと考えています。ここでは、受ける前に知っておきたいポイントを整理します。

デメリット・注意点として挙がること

起こりうる副作用と、危険性について

先に挙げた血管痛のほかにも、体質によってはごくまれにかゆみや蕁麻疹といったアレルギー反応が出ることや、点滴に不慣れな方が緊張などから一時的に気分を悪くする(血管迷走神経反射)こともあります。いずれも点滴という医療行為に共通して起こりうるもので、施術前の問診で体質や既往をしっかり確認し、安全に配慮しながら進めます。

そのうえで、「危険性」として不安視される点も正直にお伝えします。現時点で報告されている範囲では、重篤な副作用は確認されていません。ただし、これは「絶対に安全」という意味ではありません。NMN点滴は未承認医薬品を用いる自由診療であり、長期にわたる大規模な安全性データはまだ十分とは言えない発展途上の段階にあります。だからこそ、品質の確かなNMNを、医師の管理のもとで適切に用いることが前提になります。

過度に不安を煽る情報にも、「まったくリスクがない」という説明にも寄りかからず、正しく理解して受けることが大切です。

受けられない・慎重な検討が必要な方

一般に、妊娠中・授乳中の方、腫瘍性の疾患(がん)の治療中の方は、NMN点滴の対象外とされることが多く、当てはまる方は受けられない場合があります。

妊娠中・授乳中の方が対象外となるのは、この時期にNMN点滴を行った場合の安全性を確認した十分なデータがないためです。胎児や乳児への影響がわかっていない以上、念のため控えるのが原則とされています。

がん治療中の方が慎重な検討を要するのは、NMNが体内で変換されるNAD⁺が、細胞のエネルギー代謝や増殖に関わる物質だからです。理論上はがん細胞の活動にも影響する可能性が否定できず、安全性も確立していないため、治療に影響を及ぼさないよう慎重を期す、という考え方です。受ける場合も、主治医と相談のうえでの判断が前提になります。

また、持病があり治療中の方も、服薬や体調との兼ね合いから適応を慎重に判断する必要があります。いずれの場合も、自己判断ではなく、必ず医師の診察のうえで適否を確認してください。

「たくさん打てば良い」ではない

見落とされがちですが、NMNは補えば補うほど良い、というものではありません。
NAD⁺は満たされていく性質があり、すでに足りている方が高濃度・高頻度で足し続けても、活かしきれずに費用だけがかさむことがあります。これは「危険」というより「無駄」になりうる、という注意点です。

だからこそ、感覚ではなく現在地を測って判断する老化指数測定:BioAge Checker)考え方が役立ちます。

安全に、納得して受けるために

なお、一部で見られる「点滴でNADが破壊される」といった情報については、それを裏づけるエビデンスは確認されていません。

この点は、当院も会員として参画する一般社団法人NMN医療研究会(https://nmn-iryo.org/about/quality/)も、そうしたエビデンスや症例報告は確認されていないとの見解を示しています。

過度に不安を煽る情報にも、過度な期待にも寄りかからず、適応・品質・適量を医師と確認したうえで受けることが、いちばんの近道です。

【自由診療・未承認医薬品に関する説明】

  • 本治療で使用するNMNは、医薬品医療機器等法上の承認を受けていない未承認医薬品です。
  • 入手経路:製造元より直接入手
  • 国内で同一の効能・効果について承認された医薬品はありません。
  • 諸外国において、NMNを医薬品として承認している国は確認されていません。
    また、これに関連する重大な健康被害等の情報は、現時点では確認されていません。
  • 主なリスク・副作用:まれに血管痛、穿刺部の内出血、ごくまれにかゆみ・蕁麻疹等のアレルギー反応、血管迷走神経反射が生じることがあります。

NMN点滴についてはこちら

この記事の監修者 / Supervisor
檜山 和寛
東京銀座ウェルネス&エイジングクリニック 院長

檜山 和寛 Kazuhiro Hiyama

医師・薬剤師のダブルライセンスを保有。日米の医療現場で研鑽を積み、消化器外科部長などを歴任。現在は医学と薬学の深い知見に基づき、細胞レベルでのエイジングケアや予防医療を提供しています。

略歴・資格の詳細を開く

略歴

  • 2008年:東京大学薬学部 薬学科 卒業
  • 2013年:筑波大学医学群 医学類 卒業
  • 2015年:米国にて診療(ECFMG certification取得)
  • 2019年:新松田会愛宕病院 消化器外科部長(がん外来および外科診療立ち上げ)
  • 2019年:カンボジア王国 International University, Department of Surgery

主な保有資格・認定

  • 日本国医師免許・日本国薬剤師免許
  • 日本外科学会 外科専門医
  • 日本消化器外科学会 消化器外科専門医・指導医・消化器がん外科治療認定医
  • 日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
  • 米国医師臨床資格(ECFMG certification)、USMLE Step 3
  • カンボジア王国医師免許
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本記事は研究背景や考え方を紹介するものであり、特定の効果・効能を示すものではありません。
治療や使用については、必ず医師にご相談ください。

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