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ホームコラム数があっても、動いていなければ意味がない。ミトコンドリア「機能」解析が測る、エネルギー産生の本当の実力

2026.05.18

数があっても、動いていなければ意味がない。
ミトコンドリア「機能」解析が測る、エネルギー産生の本当の実力

「健康に気をつけているのに、なぜ疲れが取れないのか」

十分な睡眠を取っている。栄養バランスにも気を配っている。運動も続けている。それでも慢性的な疲労感が抜けない、集中力が続かない、以前のようなパフォーマンスが出せない——。

こうした状況に心当たりのある方に、ひとつ問いかけさせてください。

あなたの細胞の「エネルギー工場」は、ちゃんと動いていますか?

「量」の次に問うべき「質」

前のコラムで、ミトコンドリアは細胞内のエネルギー産生を担う器官であり、その数が加齢とともに減少することをお伝えしました。

しかし、実はもうひとつ、見落とされがちな問題があります。それは、ミトコンドリアが「十分な数あるのに、正常に機能していない」というケースです。

工場の設備に例えるなら、機械の台数は揃っているのに、肝心の機械が老朽化・故障していて、本来の生産能力を発揮できていない状態です。台数を数えるだけでは、この問題は見えてきません。

ミトコンドリア機能解析は、「量」ではなく「質」——つまり、ミトコンドリアが実際にどれだけ正常に働いているかを遺伝子レベルで解析する検査です。

遺伝子の「動き方」でわかること

ミトコンドリアがエネルギーを産生するプロセスは、複数の遺伝子が連携して制御しています。この検査では、ミトコンドリアの代謝に関わる重要な遺伝子5つを、RNA(遺伝子の発現状態)レベルで網羅的に解析します。

DNAが「設計図」だとすれば、RNAは「今実際に使われている指示書」です。DNAに異常がなくても、RNAの発現が乱れていれば、ミトコンドリアは正常に機能できません。この検査では、遺伝子が今どのように働いているかを直接見ることで、エネルギー産生ラインのどこに問題があるかを特定します。

こんな症状は、ミトコンドリア機能不全のサインかもしれない

以下のような状態が続いている場合、ミトコンドリアの機能低下が関わっている可能性があります。

これらの症状は、ミトコンドリアの数が不足しているだけでなく、存在しているミトコンドリアが十分に機能していないことで引き起こされている場合があります。そしてこの「機能不全」は、量を測るだけでは発見できません。

なぜ機能が低下するのか

ミトコンドリアの機能低下には、さまざまな要因が関わっています。

酸化ストレス(②のコラム参照)による損傷、NAD⁺の不足(①のコラム参照)によるエネルギー代謝の停滞、慢性的な炎症、過度なストレス、睡眠の質の低下——これらはいずれも、ミトコンドリアの遺伝子発現に影響を与え、機能を妨げる要因となります。

つまりミトコンドリア機能解析は、これまでの3つの検査(NAD測定・酸化ストレス測定・テロメア長/ミトコンドリア量測定)で把握してきた情報を、さらに深いレベルで裏付けるものでもあります。複数の指標を組み合わせることで、「なぜ自分の体はこうなっているのか」という問いに、より精度の高い答えを出すことができます。

データが示す答えをもとに、医師が戦略を立てる

ミトコンドリア機能解析の結果は、医師が直接ご説明します。どの代謝経路に問題があるのか、どのようなアプローチが有効か——数値をもとに、あなたの状態に最適化した治療プランをご提案します。

「とりあえず疲れに効くと言われているものを試す」のではなく、「自分のミトコンドリアの機能状態を把握した上で、本当に必要なケアを選ぶ」。この違いが、長期的なエイジングケアの結果を大きく左右します。


まとめ

疲れが取れない本当の理由、細胞レベルで調べてみませんか。

ミトコンドリア機能解析について、詳しくはこちら

本記事は研究背景や考え方を紹介するものであり、特定の効果・効能を示すものではありません。
治療や使用については、必ず医師にご相談ください。

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