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CANCER-TREATMENT

がんミライ先端情報

患者が選択可能ながん治療-Vol.01

がんは、患者はもちろん家族の生活や精神面、経済面にも大きな影響を与えます。治療にもさまざまな選択肢があり、一般的には医師に委ねられるものの、個人の意思も尊重されます。

公的な健康保険が提供する、もっともベーシックな治療法「標準治療」のほか、公的な保険の範疇を超えて高度な治療法を提供する「自由診療」もあり、患者は自分にとって最良の治療法を選択する権利があります。

シリーズ1回目となる回は、「標準治療」をクローズアップ。患者一人ひとりに合った治療法(個別化医療)についてもご紹介します。

がん治療においては、公的な健康保険による診療だけでなく、自由診療も注目されています。自由診療では、患者に個別化された治療法を提供します。

標準治療とは

標準治療とは、エビデンス(臨床試験や調査などの研究結果から導かれた、科学的な裏付け)に基づき、公的な健康保険適用の上で実施される治療のことを指します。多くの医療機関で採用されており、代表的な治療法には下記があげられます。

手術療法

がん細胞が浸潤している可能性がある周囲の組織やリンパ節を含め、がんの病巣部を手術で切除します。根治性が高い一方で、傷や体力の回復に時間がかかる、臓器の機能低下などのリスクもあります。

放射線療法

がんの病巣部にエックス線、電子線、ガンマ線などの放射線を照射し、がん細胞を破 壊します。一般的には体の外部から照射しますが、体内に放射線を出す線源を挿入して照射することもあります。身体への負担が少なく外来通院でも治療可能なのが特徴です。

化学療法(抗がん剤)(がん薬物療法)

抗がん剤などの化学物質を内服や注射、点滴で投与し、がん細胞の分裂・増殖を抑えるとともにがん細胞を破壊します。がんの治癒のほか、がんの転移・再発やがん細胞の成長を遅らせるためにも有効です。

免疫療法

リンパ球など自身の免疫細胞にがんを認識させて攻撃します。副作用が少ないのが特徴で、第4のがん治療とも呼ばれています。

標準治療には診療ガイドラインがあり、基本的に全国のがん診療拠点病院、大学病院を含めた保険医療機関などでは「診療ガイドライン」に則って治療が行われています。

診療ガイドラインとは?

日本癌治療学会が発行する「診療ガイドライン」は、臨床試験や臨床研究で得られたエビデンスに基づき各作成委員会で検討しコンセンサスを得て作成された文書です。患者にとって最良と考えられる検査や治療法などが記されています。患者の意思決定の際に、判断材料の1つとして用いられることもあります。診療ガイドラインに基づいた検査や治療が行われることによって、診療の質が保たれるとされています。

主に医療者向けに書かれているので難解なのが特徴ですが、乳がんや胃がん、大腸がん、肺がん、子宮がん・卵巣がんなど一般的に知られているがんでは患者や家族向けに分かりやすく解説したガイドラインも作成されています。

全国のがん診療拠点病院、大学病院を含めた保険医療機関では、基本的にはガイドラインを遵守した上で標準治療が行われます。しかし、ガイドラインの更新(改訂)は約5年おきのため、最新の治療情報が反映されていないことがあります。さらに、医師が情報をアップデートできておらず、昔のガイドラインの治療がそのまま行われていることもあります。そのため、治療の選択が正しいとは限りません。医師は患者の状況を十分に把握し、理解・同意を得た上で治療を進める責任があります。

患者一人ひとりに合った治療法(個別化医療)とは

一般的ながん診療拠点病院や大学病院では、原則として、最新のガイドラインに基づいた治療が全体カンファレンスの上で行われています。実際には差は生じますが、誰が主治医であっても治療の質がある程度均てん化されています。一方で、診療ガイドライン記載外の新規保険適用・保険未収載の治療は実施できないというのが現状です

がん治療においては、1番目にどんな治療を行うかがもっとも重要です。なぜなら、はじめの治療が患者の予後を左右するからです。適切な薬剤が投与されなければ最良の治療にはつながりません。

医師は、治療予定の患者ごとに、余命、意思決定能力、治療目標と価値観、リスクの評価などを行ったうえで適切な治療法を提案しなければなりません。医学的な治療で効果が認められない時、または治療に耐えられないと判断される時は、緩和ケア※に移行します。あるいは、診療ガイドライン上で未記載の新薬の投与や治験への参加を検討します。

しかしどの治療法にも「正解」がありません。緩和ケアについても、これまではがんの治療による効果が望めなくなった患者が移行すると考えられていましたが、がんの進行度は関係なく行われ、早期から開始されています。

※緩和ケア:患者とその家族のQOLを向上させるためのアプローチ法。通院・入院はもちろん、自宅でも受けられる。患者が自分らしい生活を送るためのケアであり、具体的には、痛みなどを取り除くケア、精神的なケアがあげられる。

患者の治療にはいくつもの枝葉があります。医師はオーダーメイドで治療の対応をするべきです。また患者側も、自分に最適な治療や新しい情報を求めてセカンドオピニオンを求めるのも良いでしょう。

なお、診療ガイドラインの改訂が約5年ごとのため、今行われている治療が実は時代遅れであることも少なくありません。医師も患者も治療のアップデートが必要です。場合によっては、自由診療を選ぶことも選択肢としてはありでしょう。

自由診療のメリット・デメリットは下記のとおりです。


 メリット

 患者一人ひとりに適したオーダーメイドの治療が可能。
 公的な健康保険で提供されている治療法や薬物にとらわれず、最新の技術や薬剤を利用でき、
 治療の選択肢を広げられる

 デメリット

 公的な健康保険の対象外の治療法なので、治療費が高額になる。
 また、エビデンスや効果、リスクが不確かな可能性もある

東京銀座ウェルネス&エイジングクリニックが提供するがん自由診療

当院の「がんミライ先端外来」では、一般的な標準治療・検査に加えて科学的根拠のあるしないが最新の医療技術を提供する自由診療を提供しています。また、がんの治療だけではなく、もっとも精密で先進的ながん検査「がんゲノムパネル検査(CGP=Comprehensive Genomic Profiling)※」や循環血中がん細胞(CTC=Circulating Tumor Cells)検査を導入し、がんの早期発見や未病の段階で治療・対策することも推進しています。

※遺伝子パネル検査:患者のがん組織や血液からDNAなどを取り出し、「がん関連遺伝子」に変化があるかどうかを解析する検査。遺伝子の変化の組み合わせを明らかにすることで、個別の治療を提案可能

  • 抗がん剤治療:日本未承認医薬品を独自ルートで輸入
  • ■腹腔内化学療法:抗がん剤を腹腔の中に直接注入する治療法。「腹膜播種」に有効
  • 免疫療法(BAK療法):患者の免疫細胞を培養・化学的に活性化して、点滴で免疫細胞を体に戻し、免疫機能を強化する
  • ■放射線治療

当院では、がん治療のエキスパートである医師による「がんセカンドオピニオン外来」も行っています。納得の治療方法を選択する道しるべとしてお役立てください。

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