 
お腹の「届きにくいがん」に
アプローチする、
革新的な「腹腔内化学療法」
腹膜播種(がん細胞が腹膜上に“種をまく”ように広がる状態)に対して、抗がん剤をお腹の中(腹腔)に直接注入することで、高濃度・局所的な効果を狙う治療法です。通常の点滴では届きにくい腹膜表面のがんに対し、薬剤を届けやすくするのが最大の特徴です。
患者の腹部に、抗がん剤の通り道となる管(=ポート)を取り付け、そこから抗がん剤を腹部に直接流し込みます。
- 
腹腔内化学療法のメリット
- 
高い濃度を維持してがんを攻撃腹腔内化学療法では、投与された抗癌剤が腹腔内全体に広がり、高い濃度のまま腹膜播種と直に接します。一般に抗癌剤は、多くの量・高い濃度の薬が癌に届き、その状態が長く続くほど、効果が高くなります。 抗がん剤が長時間留まる腹腔内化学療法に用いられる抗がん剤であるパクリタキセルは、シスプラチンやマイトマイシンなどの薬剤と比較して、腹腔内投与後に非常に長い間腹腔内にとどまります。 全身的な副作用は抑えられる傾向にある腹腔内に投与されたパクリタキセルは少しずつゆっくり吸収されますので、吐き気、食欲不振などの全身的な副作用が起こりにくいのも特徴です。 
リスク・副作用
ポート挿入部の感染、閉塞、カテーテルに関連する腸閉塞などが生じる可能性があります。これまでのところ、腹腔内投与に関連する腸管穿孔や腹膜炎は生じておりませんが、可能性としては懸念されます。
治療プロセス
- 
STEP1腹腔ポートの留置腹部の皮膚の下に抗癌剤を注入するための腹腔ポートを留置します。ポートの留置は原則として全身麻酔下で診査腹腔鏡と同時に他院にて檜山医師が施術します。 
- 
STEP2生理食塩水の注入腹腔ポートに針を刺し、生理食塩水500mlを1時間かけて注入します。 
- 
STEP3点滴により注入次に生理食塩水500mlに溶かしたパクリタキセルを1時間かけて注入します。 
腹腔内化学療法料金
| 1回あたり | 330,000円〜880,000円程度(Non-member/Approx. 495,000Yen - 1,320,000Yen) | 
|---|
※腹腔内化学療法は自由診療メニューであり、保険適用外となります。
※料金は目安であり、投与量・回数により料金が異なります。また、併用する点滴薬の費用を含んだ金額になります。
※腹腔内化学療法による治療は、原則として他の治療法と併用して行います。他の治療と組み合わせた概算費用を治療前にご説明します。
※表示の料金は日本在住・保険証(マイナンバーカード)所持で会員登録された方の税込価格です。
※上記をお持ちでない方は(Non-member)の価格で対応させていただきます。
    The displayed rates apply to members residing in Japan who hold a health insurance card (My Number Card). Those without these documents will be charged the non-member rate.
腹腔内化学療法は、
高濃度で治療できつつ、副作用の軽減も期待され
大きなメリットとなり得ます。
治療の選択肢を広げたい方、セカンドオピニオンを検討中の方は、
ぜひ気軽にお問い合わせください。

