2026.01.19
なぜ「鼻」なのか?〜NMNの脳へのアプローチに点鼻という発想~
本コラムは、NMN点鼻に関する全4回の連載企画の第1回です。
NMNという成分そのものではなく、「脳」「エネルギー」「投与経路」「選び方」という4つの視点から、NMN点鼻という選択肢を多角的に整理していきます。
第1回ではまず、「なぜ点鼻なのか?」その前提となる考え方を共有します。

「年齢のせい」で済ませていい違和感か
- 以前より集中が長く続かない
- 考えをまとめるまでに時間がかかる
- 人の名前や言葉が、ふとした瞬間に出てこない
こうした変化を感じたとき、多くの人はそれを「年齢」「忙しさ」「疲労」といった言葉で説明し、深く考えずにやり過ごします。
特に、日々判断や決断を求められる立場にある人ほど、「まだ問題ない」「仕事は回っている」と自分に言い聞かせがちです。
しかし同時に、
脳は「衰える」のではなく「条件が変わる」
近年の研究では、
つまり、
- 気合や集中力の問題だけではない
- 情報処理能力の問題だけでもない
- 脳が十分に働ける“前提条件”が変化している可能性
という視点です。
このとき重要になるのが、脳に何を与えるかと同時に、それをどう届けるかという発想です。
NMNが「脳の文脈」で語られるようになった理由
NMNはこれまで、全身のエネルギーや加齢との関係で語られることが多い成分でした。
一方で最近は、脳との関係に注目した議論も増えています。
背景にあるのは、脳が体の中でも特に多くのエネルギーを消費する器官であるという事実です。
集中して判断を下し、複雑な情報を整理し続ける脳は、常に高いエネルギー状態を求められています。
しかし、脳には「届きにくい」という壁がある
ここで一つ、見落とされがちな事実があります。
それは、脳が非常に守りの固い器官だということです。

ただし、この血液脳関門は完全に遮断する壁ではなく、
だからこそ、成分そのものだけでなく、「どのように体内へ取り入れるか」という点が研究のテーマとして議論されてきました。
「どう届けるか」を考える必要が出てきた理由
このような背景から、
鼻腔は脳に近い位置関係にあるため、研究上の論点として、
- 消化管を通らない投与経路であること
- 一部の物質で、鼻腔からの移行が検討されてきたこと
といった点が注目されてきた経緯があります。
ただし、点鼻が脳に直接作用する方法として確立されているわけではなく、現時点では「脳との関係が研究対象となっている投与経路」という位置づけが適切でしょう。
経口・点滴・点鼻は、何を目的に選ばれているのか
NMNの主な摂取方法は、次の3つに分けて考えられます。
ここで重要なのは、これらの方法が優劣で比較されるものではないという点です。
-
経口(サプリメント)
消化管から吸収され、肝臓を経由して全身へ。毎日続けやすい方法です。
-
点滴(静脈投与)
血中濃度を高めやすく、全身へのアプローチが主目的。
-
点鼻(経鼻投与)
鼻の粘膜から成分を取り入れる投与方法。脳との関係が研究されている経路です。
同じNMNであっても、「どこを主に意識するか」によって選択肢の意味合いは変わります。
これらは
この記事で整理できたこと
- NMNの摂取方法(経口・点滴・点鼻)は、優劣ではなく役割の違いとして整理できる
- 点鼻は、脳を意識した投与経路として語られることが多いが、特別視ではなく文脈理解が重要
- 成分そのものだけでなく、「どのように体内へ取り入れるか」という視点が重要になっている
おさらい
物忘れや集中力の低下を感じたとき、すぐに「年齢だから仕方ない」と結論づけるのではなく、『脳はどのような条件で働いているのか』『成分そのものだけでなく、届け方も重要なのではないか』という視点を持つこと。
NMN点鼻は、その視点の中で語られる「脳との距離を意識したアプローチ」の一つです。
この連載では、第2回で脳のエネルギー、第3回で使い分け、第4回で判断基準を整理します。
全体を理解したうえで、ご自身に合った方法を検討してください。
次回予告
次回は、「脳がなぜそれほど多くのエネルギーを必要とするのか」に焦点を当てます。
集中力や思考力の土台となる脳のエネルギーとNAD+、ミトコンドリアの関係を、できるだけわかりやすく整理します。
「脳はどこで“ガス欠”を起こすのか」その仕組みを理解することで、NMN点鼻がなぜ注目されるのかが、より立体的に見えてくるはずです。
本記事は研究背景や考え方を紹介するものであり、特定の効果・効能を示すものではありません。
治療や使用については、必ず医師にご相談ください。

