遺伝子性疾患の診断・治療法に革新を
がんや気性疾患に特化したイノクラス社の全ゲノムバイオインフォマティクス プラットフォームは、個人の固有の遺伝子構成を分析することで、個人の遺伝子から治療に必要な情報を引き出します。
全ゲノムシーケンス(Whole Genome Sequencing)は、生物の遺伝情報を構成するDNAの全配列を決定する手法です。このプロセスを通じて、遺伝子の配列だけでなく、非コーディング領域や遺伝子間の領域など、ゲノム全体の情報を詳細に解析することが可能になります。
なぜ全ゲノムなのか?
標準的なパネル検査で調べられるのは、遺伝子の0.1%未満、全エクソーム配列解析であっても1〜2%の解析になります。そのため、検査によって明らかにされる情報が不十分なことがあります。
また、 最近の研究では、複雑な変異は標準的なパネル検査や全エクソー無配列解析では捕捉されないことが多いことが明らかになりました。
全ゲノム配列解析検査CancerVisionでは、遺伝子構成をより広範かつ詳細に把握及び解析することで、より明確な情報を得ることができます。
CancerVision(キャンサービジョン)
CancerVisionは、患者様一人ひとりに合わせたより幅広い治療を提供できるようにサポートする検査です。
- 固形腫瘍のがんプロファイリングソリューション
- がんの遺伝子構成全体を徹底的に分析
- 結果から実用的な治療オプションを提案します
- 新しい治療法の臨床試験への参加機会の拡大
- 患者様と医師に対し、遺伝子カウンセラーによるサポートを行います
遺伝子の構成の99%以上を解析
CanzerVisionに用いられる全ゲノム配列データは、遺伝子構成のより広範かつ詳細な分析を提供します。これにより、通常のパネル検査では判明しなかった遺伝子変異でも見つけることができ、治療に最適な薬剤の選択の手助けとなります。
がんの原発の特定の手がかりに
がん治療において「原発性」や「原発巣」とは初めにがんが発生した場所のことを指し、転移によるがんと区別されます。例えば原発性肺がんが肝臓に転移した場合であっても、もともとは肺で発生したがん細胞が転移したものであるため、この肝臓がんは肺がんと同じ性質を持ち、肺がんに合った治療法で治療を進めていきます。このように、がんの原発の特定は治療方針や薬剤を選択する重要な手がかりとなります。
同時性腫瘍の判別に
がんが複数箇所にある場合、転移性のがんなのか、重複がん(原発性がんが複数ある状態)なのかによって、がんのステージが大きく異なります。
乳がん患者に新たな希望
52歳の女性サラさんは、ステージIVの乳がんと診断され、免疫療法や化学療法が効きませんでした。担当医がCancerVision検査を依頼したところ、他の遺伝子検査では見つからなかった大きな構造変化(RAD51C遺伝子の生殖細胞系列の大きな欠失)が正確に特定されました。この発見により、サラさんは臨床試験に参加することになり、臨床的に改善が見られました。
検査料金
全ゲノム解析検査:CancerVision
1回 |
1,028,500円(税込) |
---|